医療の道をめざすひとに

今年も九国生が人体解剖見学に参加しました。

これは九州歯科大学さまの厚意で毎年行われているもので、医療の道を志す九国生を対象に、人体のつくりや命の尊厳などを学ぶきっかけにしてもうらう会です。

見学させてもらった検体は、故人が生前に医学の発展のために提供を同意してくださったものです。そうした方への感謝を向学心につなげてほしいと思います。

九州歯科大学さま、お世話になりました。

 


九州歯科大学へはスクールバスで向かいました。


消毒する風景はもうすっかりおなじみです。


今年もたくさんの参加希望者が集まりました。


今年の参加は女子生徒が多かったようです。


九州歯科大学は小倉北区にある県立大学。


九国からも毎年受験させていただいています。


もしかしたら来年の今頃はここの学生として、


この入口をくぐる生徒がいるかもしれませんね。


説明会の後、解剖見学をさせたもらいました。


九州歯科大学さま、ありがとうございました。

 

【ある参加者の感想】

私は、中学生の時、九国のオープンスクールで、人体解剖見学ができると聞いていて、とても興味があったので、今回参加できてとても嬉しかったです。小さい頃から人体の仕組みや体の構造について、調べたり人体解剖図鑑を買ってもらって見ていた私にとって、とても良い経験になりました。見学が始まる前、正直不安な気持ちがありました。しかし、見学が始まって実際に臓器などに触れていくうちに、その気持ちは「もっと知りたい」という気持ちに変わっていきました。実際本物の人体の臓器などを見てみて、生物の教科書や、図鑑などで見るのとでは、まったく違っていて驚くところがたくさんありました。おなじ腎臓や胃でも人によって大きさがさまざまあったり、心臓は意外と軽くて、肝臓は意外と重かったりしました。食道や声帯の仕組みも、実際に目の前で説明してくださるので、とてもわかりやすく、勉強になりました。また、大脳の白質と灰白質が思ったよりもはっきりと色が違ってびっくりしました。その中でも1番驚いたのは、肺などに病気があった方などは、一目見るだけで分かるということです。左右の肺を比べてみるとその差がはっきりとわかりました。今回このような体験ができたのは、今後の医療の進歩のために献体なさった方がいらっしゃるからです。また、九州歯科大学の先生方、阪本先生の協力があって、このような貴重な体験をさせていただくことができました。本当に感謝でいっぱいです。私は将来看護師になりたいと考えています。そのためにも、今回の貴重な経験を活かして、自分の夢に向かって頑張りたいです。