アメリカ生まれです
今から約80年前、ある合成高分子が生まれました。
ナイロンです。アメリカのデュポン社が開発したこの素材は繊維に応用され、ストッキングからギターの弦まで広く使われるようになりました。
少し前に、九国の3年生の化学の授業でこのナイロン合成の実験が行われていたので、ちょっとだけお邪魔してきました。
意外と簡単にできるものなんですね。
固まっている薬品を温める西村先生と生徒。
混ぜているのはヘキサメチレンジアミンと、
アジピン酸ジクロリドです。これによって、
界面重合で合成高分子のナイロンが完成です。
これは授業前に配られていた実験用資料。
ピンセットで界面にできた高分子をつまみ、
試験管に巻き取るとこうした繊維になります。
巻きあげた直後のナイロンはまだ柔らかく、
これを乾燥させるとみんながよく知っている、
合成繊維のナイロンになります。実験成功!